第1話に引き続き、ブラヒロシの旅は松城町から鹿谷町へと移っていきます。
相棒の万歩計は前回の終了時には938歩を報告。まだまだダイエットの道のりは長いっ!!
(おっとそもそもダイエットはサブイベントで、街歩きがメインです。はい。)
それでは今回も。一緒に散歩するイメージで歩いていきましょう。
路地裏を歩いていると、松城幼稚園が見えてきました。
松城幼稚園は1926年(大正15年)から続く幼稚園なんですってっ!!
当時の幼稚園の園長は海外から来られた外国人の宣教師の方。
それから44年後の大阪万博(1970年開幕)の時ですら、外国人の方が珍しいので有名人でなくてもサインを書いてもらったみたいなエピソードを聞くと、大正の時代に外国人の宣教師の園長をされていたなんてよっぽどハイカラだったのではないでしょうか?
当時の建物は戦争の空襲によって全てなくなってしまったようですが、その時代はどんな雰囲気だったのでしょう。
幼稚園の写真を撮影するには…不審者と間違えられても…ね…。
ただでさえ見た目がアレなものですから。
幼稚園の電柱にあったとびだし注意の看板を撮っておきました。
これはコレでレトロでいいでしょ。
ファミコンとかセガとかPCエンジンとか。大正15年とは言わないまでも、昭和後期へとタイムマシーンに乗っていく気分になれます。
テクテク歩いていくと、白い壁・青い窓枠・赤いポスト・緑のツタというオシャレで鮮やかなお店が見えてきました。
突然ヨーロッパの街角へテレポーテーションしたみたい。
こちらはPage・1(ページワン)という、ギャラリー兼額装屋さんだそうです。
額装屋さんって…画家とかが出入りする店っぽくて、こんな散歩ついでで入るだなんてちょっと戸惑っちゃう…。
とはいえちょっと興味がある…。悩んでいてもしかたない。
えぃっ!!「おじゃましまーすっ!!」
「いらっしゃいませ〜。」
心配して損したと思うほど快く迎えてくれたのは、フレーマーの大塚雪絵さん。
突然の取材に快く応じていただきました。
「さっそくなんですが、こちらに来られる方はほとんどが画家とかアーティストの方だと思うのですが…」
「そんなことないですよ〜。一般の方がほとんどですよ〜。」
あれれ、さっそく大ハズレ。
勝手な想像だけで結論を出すよりも、聞いてみれば違うことなんて多くありますね。反省、反省。
改めて、じっくりお話をお伺いしました。
自分で絵を描く人でなくても、子供の描いた絵やファーストシューズを額装する方は割と多いそうです。
店内はお子様連れでもペット同伴も可なので、子供の絵を額装されるお客さんには子供と一緒に額を選んだり下地の紙の色を選んだりする方もいらっしゃるそう。
なるほど、お子さんの作品は家族の思い出。せっかくだったら額装まで家族で選べたら楽しいですもんね。
ヴィンテージの食器などを額装したり。浜松まつりの凧を額装したりすることもあるそうです。
平面的な絵を額に入れることだけをイメージしていたのですが、平らなものから立体的なものまで自由自在。大きさや縦横比も柔軟に対応していただけるそうです。確かにバシっと額装すると『THE☆作品』みたいな感じになるものね。zattaライタータテイシの趣味は怪獣のソフビ集めなのですが、怪獣を額装するのもアリかも…。(想像しながら)う〜んカッコイイ!!
他にも故人が残した絵を額装することもあるそうです。
昔に描かれた絵だとタッチが古くて今のインテリアに合わないって言って、納戸に故人の作品を眠らせちゃってる方とかいらっしゃいませんか?
新しく額装することで、現代に調和した雰囲気に蘇るんですって。
先祖や大事な人が残した作品が日常生活の中に自然にとけこんでいく。そうやって故人を偲ぶなんてのもいいかもしれません。
隣のスペースはギャラリー。主に版画を扱っているそうです。
壁にもたくさんの絵が飾ってありますが、
ジャーン!!
引き出しを開けるとこちらにも絵がいっぱいあります。
ギャラリーでお気に入りの作家さんや絵が見つかっても、ちょっとサイズ感が違ったり、色味がイメージと違うときは、Page・1の人に声をかけたらバツグンの絵を探してくれるかも。
絵は一期一会です。ゆっくり見てOne & Onlyのお気に入りを探しましょう。
家を新築された方がいらっしゃって、ギャラリーで絵を購入し、隣でオリジナルの額装をするということもよくあるそうです。
新しい生活の中に絵があるって、毎日のエネルギーになりそうですね〜。
緑に囲まれた中庭もありました。
ここにいるだけで絵の風景の一部になるような…トトロの世界に迷い込んだような風景。
ちょっと童心にもどってしまいました。
Page・1(ページワン)
静岡県浜松市鹿谷町2-7
tel&fax 053-453-0596
営業時間 9:30~19:00 定休日 火曜日
URL http://page1-art.co.jp/
Page・1を後にして坂を下っていきます。
この辺は三方ヶ原の戦いでも有名な犀ヶ崖も近くにあり起伏に富んだ地形です。この地形を利用して砦を建てて戦ったりしたのではないでしょうか。自分の足で歩くと地面の緩急がわかって、昔の風景を余韻を感じることができます。
ここで万歩計チェック。1912歩。
思った以上に歩いているっ!! もう少しで2000歩。ヤッターっ!!
…って思っていたら…。
「ちょっとお兄さん、いいですか?」
おぉっナンパでしょうか。いやぁ〜照れるなぁ〜。
…しかしナンパにしてはだいぶ低めのトーンの男性の声。
振り返れば奴がいる。そうっ!! ポリスメン!!
アチコチ撮影しながらフラフラ歩いているのが不審だったらしく職務質問にあいました。
今まで撮った写真を見せて、企画趣旨を説明して。無事解放。
おぉ〜、幼稚園の写真を撮っとかなかったのが吉と出ました。助かったで〜。
第3話、浜松城公園一周の旅(公園入口に戻る編)へ。 つづく