昨年の緊急事態宣言の最中、「Eメジャーで行こう!」の取材で「窓枠」さんにお邪魔して上嶋さんとお話してる中で、「車に乗ったまま映画を楽しむドライブインシアターみたいな方法なら、今の状況下でもライブ演奏を楽しめるんじゃない?」と冗談交じりに出たアイデア。
仲間にSSM(Silent Street Music)という、都市部でのストリートライブを無騒音で楽しむために、ミキサーで集約した演者の音を高音質に整音してFM波で飛ばし、受信した音楽をヘッドフォンで楽しもうと考えられたシステムを提唱しているグループがあって、それを応用すればカーラジオを使って高音質な音を好みの設定、ボリュームで楽しむことができるはず・・・と、協力を仰ぎ、企画を詰め、浜松市新型コロナウイルス対策提案事業として「Drive inn Live」を実際に開催しました。

まずはやってみないとわからない

というわけで、6月14日に車を並べられる場所をお借りして、実証実験を行いました。
思った以上にカーラジオからの音はクリアで「これはいける!」と好感触。

観客を入れての実証実験

そして7月18日、前回よりもう少し広めの場所をお借りして、浜松のアマチュアミュージシャンに協力を仰ぎ、20台の観客車をロの字型に並べて無料の実証実験ライブを開催しました。
参加者からは「音質の良さに驚いた」「他の観客を気にせず同乗者と話したり、飲食しながらライブを楽しめる」との感想、演者の皆さんからも「ヘッドフォンで自分の音が確認できて思ったより演奏がしやすかった」「目の前に観客がいてくれることの大切さを再認識した」との評価をいただきました。

※ヘッドフォンで聴いてみてください!ついでにチャンネル登録も!

舘山寺パルパルでの有料ライブ!

11月28日には静岡在住のプロミュージシャン「山作戰」を招き、浜名湖パルパルの駐車場で有料ライブを開催しました。約50台が参加。ステージトラックを使い、バンドスタイルでの演奏でしたが、多系統の音も綺麗にミックスされて「音質の良さ」に多数の高評価をいただきました。車でのパッシングやハザードを使ったリアクションで、生ライブならではの一体感・盛り上がりを実感できるライブでした。
新しいカタチの公演方法として、イベントの告知や公演の様子などを新聞各紙(静岡新聞、中日新聞、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞)で取り上げていただきました。

※こちらもぜひヘッドフォンで聴いてみてください!

さまざまなイベントに応用できるはず

音楽イベントのみならず、発表会や講演といったイベントにも応用できるし、密を避けるために駐車場で待機をする必要のある飲食や医療関係のインフォメーション方法としてもこのシステムを利用できます。
企業主催の企画からエンターテインメントまで、規模や形に合わせて変幻自在な「ドライブイン」でできることを今後も模索していきたいと思います。

Drive inn Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCjr9eyfaY_Kl6sjFb-nwzKg